放置するとどうなる？ゴミ屋敷の売却方法と売却にかかる費用

・不動産が劣化し物件の価値が下がっていく

ゴミ屋敷を放置するリスクの一つが、不動産の劣化です。

例えば、腐った食品などが放置されていると、部屋の中に悪臭が染み付いたり、床や壁が腐食したりします。

荷物が多いと換気もできていないため、湿気が溜まってカビが生えたり、フローリングが腐食したりする可能性があります。

床が抜ければ建物の安全性は損なわれますし、マンションの場合、階下に被害が出ると高額な修繕費用を負担することになります。

・特定空きやに認定されることも

特定空き家とは、地方自治体によって指定される危険な空き家や、周囲に迷惑をかけている空き家のことです。

ゴミ屋敷を放置して特定空き家に指定された場合、所有権情報が公表された上で「家があれば土地の固定資産税が6分の1になる」という税の優遇措置が取り消されます。

最終的には行政によって強制的に建物を解体されることになります。

行政代執行による解体費用は、不動産の所有者に請求されるので、放置するメリットはありません。

・そのまま売却する

ゴミ屋敷をそのまま売却するということは、ゴミの存在や購入後のゴミの処分などを含めて承諾してくれる買主を探す必要があるため、売却価格は下がりますし、買主を探すことも難しいです。

そのため、非常に立地が良く、ゴミを自分で処分しても、買った方がお得だと判断されるような不動産でもないと、なかなか買主を見つけられません。

・ゴミを処分してから売却する

ゴミ屋敷の売却方法として、最も現実的な手段です。

ゴミ屋敷の問題はゴミがあるからこそ発生しているため、事前にゴミを処分してしまえば通常の物件として売却できます。

ただし、ゴミ屋敷のゴミの処理は素人が自力だけでできる仕事ではないので、専門業者への依頼が必要です。

清掃後の状態によっては、修繕工事が必要になるケースも出てくるでしょう。

・更地にしてから売却する

家がボロボロになっていても、解体して更地にしてしまえば、ただの土地として売却可能です。

とはいえ、更地にして売却できるのは、一戸建てに限られます。

家一棟の解体費用は、広さにもよりますが、200万円前後かかるため、安易におすすめはできません。

ゴミが残っていると解体工事を引き受けてもらえない可能性もありますので、更地にする場合でもゴミの処分費用は必要になります。

・ゴミの処分費用

ゴミ屋敷のゴミを処分するためのお金です。

ゴミの量や種類、業者によっても様々ですが、専門業者の依頼する場合、ゴミの分別や処分を含めて、数十万円から100万円ほどみておくと良いでしょう。

また、個人で掃除をする場合も、粗大ゴミの回収費用や家電リサイクル料金、ゴミ袋などが必要になります。

ゴミ屋敷の売却においてはゴミ処理費用は必須の経費です。

・登記費用

不動産を売却する場合、建物に設定されている抵当権を解除したり、物件の所有権を買主のものへ書き換えたりする必要があります。

登記の変更手数料は、建物や土地一つにつき1000円ですが、法務局へ書類を提出する必要があるため、司法書士に手続きを委任する方が少なくありません。

司法書士報酬と登記費用を合計すると、数十万円必要になります。

・印紙税

印紙税は、不動産の売買契約書に貼る印紙代のことです。

契約書に記載する金額、つまりゴミ屋敷がいくらで売却できたのかによって、必要な印紙税の納税額は変わるため、書類に貼る印紙を入手する際は、不動産会社に相談し、事前に必要額を確認しましょう。

収入印紙は、少額ならコンビニでも購入できます。

ただし、売却金額が高額な場合は郵便局で購入しましょう。

・仲介手数料

仲介手数料は、買主探しを始めとした売却サポートの対価として、不動産会社へ支払う報酬です。

宅建業法で上限額が決められており、最大で「売却価格×3％+6万円」と消費税を支払うことになります。

ゴミ屋敷は、そのままでは住居として使うのが難しく、持っているだけで維持費がかかり、放置すると余計な維持管理等が発生する扱いの難しい財産です。

家の中を片付けて何らかのかたちで活用する予定がない限り、基本的には掃除をして売却がおすすめです。

なお、不動産を売却するためには、仲介手数料や印紙代、ゴミの処分費なども必要です。

不動産会社や清掃業者へ相談して、最も負担の少ない方法で売却を進めましょう。

株式会社椿ホームズは、愛知県稲沢市を中心に西尾張地域で不動産の売却サポートを行っております。

不動産のことなら、お気軽にご相談ください。