売却前にリフォームは不要！古い家でもリフォームしないで売却する方法を伝授！

リフォーム費用をかけるよりも以下の4つの方法を実施すれば、出費を抑えて家を高く売ることができます。

①最低限の修繕

②インスペクションを行う

③ハウスクリーニングを行う

④庭の整備

①劣化が激しい箇所は最低限の修繕をしよう

築年数が古い木造物件の場合、雨漏りやシロアリ被害が出ていても不思議ではありません。

外観が悪いと買主から「大切に使っていない」と思われ売れにくくなることもあるため、見てすぐ分かる劣化は簡易的にでも修繕しましょう。

他にも、「外壁の色が剥がれている」「畳の傷みがひどい」「塀の崩れが目立つ」など明らかに見た目の印象が悪くなる箇所は修繕した方が良いでしょう。

②インスペクションで家の信頼性を増そう

「インスペクション」とは建物状況調査を意味しており、「中古住宅の外壁や基礎などの劣化状況や補修箇所を住宅診断士が調査し、客観的にアドバイスを行うことを指します。

中古住宅の購入者は「建物自体に不具合がないか」をとても気にしています。

見た目が多少痛んでいてもリフォームをすれば解消できます。

しかし、部屋が傾いているなど建物の構造に問題があると大規模工事が必要になるので、このような家は売れません。

インスペクションはプロからの調査証明。お墨付きが得られる調査ですので、買主は安心して中古物件を買いやすくなります。

特に築年数が経っている家を売る際はホームインスペクションを実施して、買主に物件の健全性をアピールしましょう。

③ハウスクリーニングで室内の印象を良くする

ハウスクリーニングとは、掃除の専門事業者が家に来て、素人では掃除が難しい箇所まで綺麗にしてくれるサービスです。

ハウスクリーニングをおすすめする理由は、内覧時に購入希望者に清潔感をアピールできるからです。

内覧時に与える印象は購入判断に大きく影響します。

特にキッチン、お風呂、トイレなどの水回りは、物件の印象に大きく影響を与える部分なので念入りに掃除が必要です。

現状のまま家を売るには、物件や周辺環境の長所や魅力をしっかり伝えることが重要です。

費用としては、一般的な居住面積でも５～１０万円程度なので、リフォームより費用を抑えて汚い箇所を綺麗にみせることができます。

無駄の出費を抑えて家の売却を成功させるためにもハウスクリーニングを検討してみましょう。

④一戸建てなら庭の整備も忘れずに

一戸建ての購入を検討している方は、室内だけでなくベランダや庭の状態も気にしています。

「子供が安全に遊べそうな庭か」「ガーデニングや家庭菜園を楽しめそうか」といった目線で家の敷地を見ているので、庭を綺麗に掃除しておくだけでも内覧者の印象は良くなるでしょう。

雑草や落ち葉の掃除をしえおくだけでも見た目がガラッと変わりますし、庭に大きな木がある家なら剪定しておくのもおすすめです。

一戸建てを探している人はマンション暮らしでは体験できない庭のある暮らしに憧れを持っているので、庭やベランダの掃除はやっておきましょう。

リフォームをしないで売却する方法について話してきましたが、それでも売れない家はリフォームが必要です。

リフォームが有効な場合

・給湯器など重要な設備が壊れている
　
・外観の印象があまりにも悪い

重要な設備が壊れていると物件の印象が悪くなり売れなくなります。

買主は最低限の設備が整っている物件を購入し、自分好みにリフォームしたい人が多いので、生活に必要な設備が整っていない物件は売れません。

見た目の印象が悪い家も売れません。なぜなら、一般の人は見た目で購入の判断をする人が大半だからです。

見た目が悪い家を内覧した購入希望者には「立地は良いけど部屋が汚いなぁ」とマイナスの印象が残ってしまいます。

直感で住みたいと思えない家は価格が安くても検討しないでしょう。

中古住宅の販売チラシを見ると「リフォーム済み」「リノベーション施工」などの謳い文句が付いています。

これは中古でもリフォームで新しいイメージを付け「リフォームしているなら見てみよう」と購入希望者に見学してもらう決まり文句です。

それほど家を売却するには見た目の印象が重要です。

以上のような特徴の家を売却したいと思っているならリフォームする価値はあります。

リフォームにかかる費用は、工事内容や使用する設備・材料グレードによって大幅に異なりますが、すべてをリフォームするなら４00万円程度はかかります。

２０１９年２月の一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の調査によれば、修繕・メンテナンスを目的としたリフォーム予算相場は２１２．８万円となっています。

そうであれば２００万円まではリフォーム費用として妥当かと言われるとそうではありません。

なぜなら、この調査の対象は売却を前提にリフォームをしていません。

むしろ、リフォーム費用は１００万円以内に抑えましょう。

お金をかけすぎると、リフォームをしたことが裏目に出る可能性が高くなるからです。

リフォーム箇所の費用相場

・トイレ

トイレのリフォーム料金の相場は、１０～５０万円程度となっています。

様式トイレで排水・配管がそのままでコンセントもある場合、暖房洗浄便座の取り付けは、商品代と簡単な水道工事のみとなり１０万円以内で済みます。

ただ、様式トイレでも通常はコンセントの電気工事、床の工事などがあり２５万円程度かかるでしょう。

和式トイレを洋式トイレに改装する場合は、もっと大がかりになります。

古い便座やタンクを撤去処分し、排水管を移設したり、撤去した後の壁穴を補修したりしなければならず、５０万円程度かかる場合もあります。

・キッチン

キッチンのリフォーム料金の相場は５０万円～１５０万円程度です。

キッチンの種類によって値段が変わってきますが、Ｉ型システムキッチンやＬ型システムキッチンの場合は１００万円以内が一般的です。

・洗面所

洗面所のリフォーム料金の相場は、２０万円～５０万円程度です。

収納やデザインにこだわり、一回り大きいものに替えると５０万円程度かかります。

シンプルで最低限の機能のものを選ぶと２０万円以下でリフォームすることも可能です。

・浴室

浴室のリフォーム料金の相場は50～200万円程度です。

一般的なユニットバスから新しいユニットバスへのリフォームは５０～１００万円程度です。

昔ながらの浴室からユニットバスに替える場合は、解体工事など別途費用がかかるので１００万円以上費用がかさむ可能性があります。

・内装

リビングや寝室などの内装のリフォームの相場は、クロスの貼替え１，５００円～３，０００円/㎡が相場です。

その他の内装工事はフローリングや畳、バイアフリーや間取りの変更などの内装の種類と広さによって大きく費用が異なります。

一般的には１００万円～１５０万円が中心価格となっています。