二世帯住宅を売却するときの注意点

・建築費が高い分、売り出し価格も高くなってしまうため

二世帯住宅の売却が難しいとされる理由の一つが、売却価格の高さです。

仕様にもよりますが、二世帯住宅は寝室やリビングや浴室などの水回りを複数作る必要があるため、同じ広さの一般的は一戸建て住宅と比べると建築費用が高くなります。

建築コストが高いということは、その分高く売却しなければ損をしてしまいます。

同じ地域に3,000万円の物件と5,000万円の物件があったら、多くの場合は高い方が売れ残ってしまうので、二世帯住宅はなかなか売れません。

・間取りが特殊

二世帯住宅という特殊な間取り・設計の住宅を欲しがる方は限られている点も、二世帯住宅の売却難度を高くしている理由です。

そもそも二世帯住宅は建てる際に「施主が使いやすい仕様・間取り」になっているため、一口に二世帯住宅といっても物件によって特徴は大きく異なります。

例えば、リビングやキッチンを共有するタイプの二世帯住宅なら「リビングも水回りも分けたい」という方には購入してもらえません。

少子高齢化によって中古の二世帯住宅の需要は高まっているものの、買主によってニーズが違うので売却するのが難しいのです。

・完全分離型

同じ敷地内で一つの建物を共有しているものの、玄関もリビングもすべて世帯ごとで分けるタイプの二世帯住宅を完全分離型といいます。

完全分離型二世帯住宅の特徴は、同居していてもお互いのプライバシーを完全に守れるところです。

生活のリズムが違う世帯でも適度な距離感を取りながら同居ができる点を、売却時にアピールすると良いでしょう。

・一部共有型

どこまで共有するかは設計次第ですが、例えば玄関は同じでもリビングやキッチンは別々といった形で「生活空間を一部共有する」タイプの住まいが、一部共有型の二世帯住宅です。

お互いの世帯を気軽に行き来出来るので、二世帯の仲が良かったり、日常的に介護で手助けが必要だったりするご家庭に向いています。

完全分離型二世帯住宅と比べると建築費用が安い分お得なので、売却する時はコストの安さや同じ空間で生活する利便性や同じ家で暮らしていて困ったことや、その解決方法等を共有して買主に共感してもらいましょう。

・売却期間を長めに取る

二世帯住宅は、売却価格も高く間取りも特殊なので、多くの場合は短期間では買主を見つけられません。

そのため、二世帯住宅を売却するときは、売却期間を長めに取ることをおすすめします。

売却期間を長めに取れば、問い合わせや内覧の受付数が伸び、条件の合う買主を出会う可能性も高くなります。

幸い二世帯住宅は売却価格が高い分、数年では値崩れしづらいので時間をかけて売却しましょう。

・掃除や整理整頓をする

二世帯住宅を売却する際は、掃除や整理整頓を徹底する必要があります。

二世帯住宅は一般的な戸建住宅よりも生活している人数が多い分、設備の劣化が早く、生活臭や汚れも残りやすいです。

二世帯住宅のような価格相場が高い物件は、買主の気に入らない点があると成約には結びつきません。

中古住宅の購入時に清潔感やニオイを気にする方は多いので、内覧の前には掃除や換気を行いましょう。

・二世帯住宅売却時の注意点

二世帯住宅を手放すときの注意店は、両世帯の同意を取ってから売却を始めることです。

請求書二世帯住宅は建築コストが高いので「完全分離方で世帯ごとに名義を分けている」「親子でお金を出し合って共有名義にしている」といったケースは珍しくありません。

共有名義になっている不動産は、権利者全員の同意がないと売却できませんので、事前に話し合いをしてから売却活動を進めましょう。

二世帯住宅は、一般的な住宅に比べ売却価格の相場が高く、仕様が特殊でニーズも限られているので、売却の難度は高めです。

しかし、売り出す二世帯住宅の特徴や違いを知り、ニーズに合った売り込みを考えれば売却しやすくなります。

売却を始めてからできることは限られているので、二世帯住宅を売却する時は不動産会社と相談をし、両世帯の了承を得て売却プランを考えるなど、事前の準備が大切になります。

株式会社椿ホームズは愛知県稲沢市を中心に西尾張地域で不動産の売却サポートを行っております。

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